80B排水処理

食品コンビナート各工場からの排水は、環境に配慮したきれいな水へ経済的・合理的に処理しています。

最初沈殿槽

主にビール工場排水を受け入れ、排水中の沈降性の高いSSを沈降分離させ、 排水中のSSを減少させ、以下の処理工程の運転管理が容易になる様にします。
沈降分離後の上澄みは調整槽に流入し、沈降したSSはポンプにて、汚泥処理設備へ 移送し、処理されます。

調整槽

水質および水量の負荷変動を吸収し、調整するために設けています。
また、沈渣及び腐敗防止のため曝気を行っています。本槽に一時貯留させた水は、 ポンプにて曝気槽へ所定量送ります。

曝気槽



活性汚泥中の微生物の状態(量・種類)を確認し、排水処理の運転管理にフィードバックします。
活性汚泥を用いた硝化脱窒処理を行っています。排水処理において心臓部といえる 重要な設備です。槽は4槽/系列×4系列で構成されており、各槽の状態を分析確認しながら運転管理します。各槽の役割は以下の通りです。
 第1槽目には撹拌機を設置し、無酸素条件下で槽内の撹拌混合を行います。第2、第3槽目は好気条件下でBODの生物分解と窒素の 硝化反応およびリンの摂取を促します。
リンを摂取した活性汚泥は余剰汚泥として引き抜くことで、リンを除去しています。また第3槽目には循環ポンプを設置し、所定の水量を第1槽目へ返送することで、第1槽目(無酸素槽)で硝酸化窒素の脱窒反応を促し、窒素を大気放出することで排水内の窒素濃度を下げます。

沈殿槽

※水面のフロスを流す作業中
曝気槽処理水が流入し、活性汚泥を沈降分離させます。沈降した活性汚泥は槽下部か ら引き抜き、曝気槽に返送します、
余剰汚泥はポンプで系内から排出し、汚泥処理設備にて処理されます。

凝集反応槽

沈殿槽で沈降分離された上澄み液が流入します。本槽では残存COD、リンを除去するために、無機凝集剤を添加し、撹拌混合させ凝集反応させます。
その後、凝集フロックの沈降性を容易にするため高分子凝集剤を添加し、凝集フロックを肥大化させ、沈降分離を容易にします。

最終沈殿槽

凝集反応槽で作成したフロックを沈降分離させ、排水の清澄化をはかります。
本槽下部に沈降した凝集汚泥は、ポンプで汚泥処理設備へ移送されます。

ろ過塔

最終沈殿槽で沈殿分離処理された上澄み液中に含まれるSSを放流規制値以下 (20mg/L以下) まで処理する設備です、ろ過塔は砂ろ過装置及び回転ディスク式ろ過装置の2装置で 構成されています。

活性炭吸着塔

ろ過塔の処理水中に含まれるCOD,色度成分など微細な有機物を吸着処理します。
活性炭には、非常に微細な孔が網目状に形成されており、非常に大きな表面積を持つ ため、高い吸着性能を有します。
また、活性炭の表面性質は微細な有機物を選択的に吸着する特性をもつため、水質浄化をはじめ、幅広く物質の精製・浄化に使用されています。

オゾン接触槽

活性炭で処理できなかった処理水中に含まれるCODを規制値以下(10mg/L)まで処理します。
オゾンは空気(含有する酸素)を原料とし、無声放電により発生させます。オゾンは 非常に不安定な気体で酸化力が強いため、排水中に吹き込むとCOD成分を酸化分解します。
オゾンは、反応過程で副次物を生成せず、最終的には安定な酸素として放出されるた め、二次公害の心配がなく、原料も空気であるので、どのような場所でも必要量が容易に確保できる利点があります。

放流槽

放流前に消毒剤を添加し、大腸菌を死滅させ、海へ放流します。
放流水質は自動分析計で24時間常時監視し、規制値を確実に守れるよう運転管理 を実施しています。