設備保全・機械保全

日常・定期点検結果による情報収集とともに、補修履歴、設備台帳を活用することで
設備機器の延命を見据えた中長期修繕、更新計画を立案し工事を実施しています。

設備保全・機械保全

設備とは、生産活動やサービスの提供のために、システムを構成する能力要素としての物理手段の総称です。
主なものとして、機械、装置、工具類、計器類、土地、建物などがあります。設備保全・機械保全という言葉は同一の意味で使われます。
設備保全とは機械の故障を排除し、機械設備を正常で良好な状態に保つ活動であり、安心して使える機械設備をつくることです。

設備保全の目的

設備保全の目的は、
①設備が壊れないように
②設備部品の長寿命化
③設備の停止時間の減少
④突発的な故障をゼロにする
などです。
実際には、予防保全と事後保全を組み合わせた保全が実施されます。
また、保全にかかわる人は設備に対し、どのような保全を目指すのか組織として統一した認識をもつことが大切で、事後保全主体なのか改良保全や予防保全主体とするか、故障を少なくするという取り組みをする上でも非常に重要です。

故障

「故障」とは、機械を構成するシステムや要素(機械部品)が本来の機能を失うことや、規定の性能を満たさなくなることです。
また機械からの産出物が規定の品質レベルに達しなくなることをいう。機械に携わる人は、機械の動作や品質・加工数などから機械が正常なのか、異常なのか判断できるようになる必要があります。

保全方法

設備保全の方法としては、故障が発生してから処置を行う事後保全、故障が発生する前に行う「予防保全」があります。
事後保全は、機械停止による損失が少ない機械や短時間で修理可能となる機械に用いられます。一方、予防保全は、機械停止による損失が大きい場合や、長時間にわたる修理が必要となる場合に用いられます。またこの予防保全には時間基準保全(TBM)と状態基準保全(CBM)があります。

事後保全

「事後保全」は、設備装置・機器が機能低下、もしくは機能停止や故障停止した後に、補修、取換えを実施する保全方法です。故障個所によっては、事後保全による機械の停止時間が長時間かかり、生産性の低下から生じる損失が伴うため、軽作業で交換できる部品において用いられます。

予防保全

設備の性能を維持するためには、設備の劣化を防ぐ予防措置が必要となり、設備を計画的に点検、修理、取り替えする活動を「予防保全」といいます。
予防保全には、
①劣化を防ぐ活動である日常保全
②劣化を測定する活動である定期検査(診断)
③劣化を回復する活動である補修・整備
があります。